フライトナースになるための授業密度の濃い認定看護師教育機関

当サイトについて

私は子どもの頃から看護師に憧れていました。長じてテレビで救急医療のドラマを見たことから、救急センターのような医療現場で看護師として働きたいと考えるようになりました。そして看護師の資格をとったときに救急外来のある病院に就職したのです。その後、経験を積み重ねて、ついに救急医療の最先端であるドクターヘリの乗務員、フライトナースになることができました。まだまだ上を目指して勉強をしている過程ですが、フライトナースという職業の存在を広めたくて、このサイトを作ってみました。

認定看護師の授業って何するの?

認定看護師教育機関における授業の内容は、いわゆる「学生生活」というのんびりした雰囲気ではなく、6ヶ月程度の短期間で集中して授業が行われるためにかなりハードな内容になっています。

認定看護師の授業って何するの?

授業時間とその内容

認定看護師教育機関は特定分野ごとに全国に点在しています。そこでは6ヶ月以上連続した期間で日本看護協会で定めたカリキュラムに則って授業進められます。総授業時間数は615時間から677時間で教育機関によって異なります。授業内容は共通科目と専門科目にわかれていて、共通科目は全分野共通で「看護管理」「リーダーシップ」「看護倫理」「医療安全管理」などの科目を105時間以上かけて履修します。
専門科目は各分野の専門領域で、専門基礎科目と専門科目があります(詳細は個々の分野で異なった科目)。専門科目の授業時間は特に規定はありませんが、310時間以上となります。さらに、講義形式以外の学内演習や臨地実習など200時間以上の演習があります。これは技術演習やグループワークなどが盛り込まれていて、自ら学んだ内容を発表する機会も多く含まれています。また講義内容にはまだ書籍にもなっていないような最先端で高度な内容も含まれていて、きちんと理解するためには毎日の予習と復習が欠かせません。定期的に習熟度試験がある上にレポート作成などの課題も多く、授業時間以外はすべて自習に充てる覚悟が必要です。

講義形式だけじゃなく実習も

履修が進んでくると教育機関を離れて実施される隣地実習があります。初めて訪れる施設で約1ヶ月半、自分の専門領域の患者を受け持って実習を行います。その施設の仕事のやり方を覚えて、その施設のスタッフとコミュニケーションを取りながら、看護計画の立案、記録、さらにはレポート作成などを行っていきます。
そして実習が終わると、再度教育機関に戻って臨地実習の事例発表会を行います。実習施設の指導員も見守る中、各自の看護実践を報告し成果や課題を発表していきます。講義で習得した知識・技術を臨地実習の看護の場でいかに実践できたかが問われます。こんな具合に座学だけでなく、実習も密度の濃いものになっていますので、本当に勉強漬けの半年あまりを過ごすことになります。

入学前に準備しておくべきこと

上記で説明したように認定看護師教育機関では、勉強漬けでそれ以外のことに頭が回らなくなります。入学前には、認定看護師になって何を志すのか、どういうレベルアップを図るのか、目標を明文化して掲げておきましょう。目標があるだけで勉強への取り組み方が変わるからです。また、テクニカルな話ですが、パソコンが苦手な人は、入学前にパソコンの基礎スキルを身につけておきましょう。認定看護師教育機関での授業のレポート課題の作成、報告書作成、情報処理作業など、パソコンの使用頻度は非常に高くなります。