看護師とフライトナースの給料

当サイトについて

私は子どもの頃から看護師に憧れていました。長じてテレビで救急医療のドラマを見たことから、救急センターのような医療現場で看護師として働きたいと考えるようになりました。そして看護師の資格をとったときに救急外来のある病院に就職したのです。その後、経験を積み重ねて、ついに救急医療の最先端であるドクターヘリの乗務員、フライトナースになることができました。まだまだ上を目指して勉強をしている過程ですが、フライトナースという職業の存在を広めたくて、このサイトを作ってみました。

気になるフライトナースのお給料って?

看護師の給料は他の職種に比べて高いと言われています。例えば平成22年の厚生労働省のデータによると、看護師の平均年収は469万円で、そのうち女性看護師の平均年収が470万円、男性看護師の平均年収が462万円となっています。そして、女性全体の平均年収が約270万円なので、平均年収で200万円も多いことになります。女性全体の中には派遣やパート・アルバイトも含んでいるので、単純比較はできませんが、給料がいいことには間違いありません。

気になるフライトナースのお給料って?

看護師の給料は高いの?

しかし、看護師として現場で働いている人間からみると、妥当な数字あるいは仕事の内容から考えると少ないのではと思うこともあります。看護師は病床数の多い病院勤務の場合は、2交代、3交代という交代制で当然夜勤もあります。看護師不足が社会問題となっている昨今、交代制もギリギリの人数で回しているところも多いはずです。その中で誰か一人でも病欠などすると、穴埋めが必要となり、そのまま他の看護師にその勤務が跳ね返ってきますので、超過勤務が発生します。何よりも患者さんの命を預かる仕事ですから、超過勤務による疲労が原因で医療事故を起こすようなことがあってはいけません。その緊張感からますます疲労がたまり、ストレスも増してきます。
そんな風に考えると、世間では高いと言われている給料も、仕事に見合っていないのではと考えてしまうのです。とは言え、担当した患者さんが元気になって感謝の言葉をいただいた時には、それまでの苦労は雲散霧消するのです。

フライトナースの給料は?

フライトナースの給料は一般の看護師と比べてどうなのでしょうか?フライトナースは数が少ないため、給料のデータ自体が少ないため、実態はよくわかりませんが、私の経験からいくと、特殊勤務手当の形で通常の給与に加算されますので、一般より少し高い程度です。病院によっては、特殊勤務手当と同じような意味合いで、危険搭乗手当やドクターヘリ出動手当などの名称で別途報酬をもらっているところもあるようです。普通の病院勤務の看護師よりも、救命救急センターやドクターヘリ設置の病院の方が、規模の大きいこともあり、看護師の基本給や賞与・手当も高めなので、一概に通常の看護師と比べるわけにはいきません。
ドクターヘリで出動する際の緊張感や救助現場での作業環境などを考えたときには、その仕事量や質の割には給料や手当が安いといえるのかもしれません。でも、このフライトナースの仕事も看護師の仕事と同じで、患者さんの回復がなによりのやりがいと喜びに繋がっていくので、お金には換えがたいとも思っているのです。